過活動膀胱

尿意切迫感とは?

過活動膀胱は「尿意切迫感を伴う状態。通常は頻尿を伴い、時に切迫性尿失禁を伴うこともある」と定義されています。
大ざっぱに言えば、尿意切迫感があれば過活動膀胱であるということになります。

この尿意切迫感は図1に示す通り「急に起こる抑えきれない強い尿意」であり、単純に膀胱が満タンになって我慢ができないのとは異なります。

また、切迫性尿失禁(こらえきれずに漏れてしまう)があってもなくても尿意切迫感があれば過活動膀胱と診断されます。

過活動膀胱の原因と分類

下記に示した通り、過活動膀胱の多くは原因不明で、加齢による変化が大きく関わっています。

神経性過活動膀胱 (約10~20%)

脳血管障害、脊髄疾患など明らかな神経原性の異常が存在する過活動膀胱
※いわゆる「神経因性膀胱」に含まれる

非神経性過活動膀胱 (80%以上) ※最も多い

前立腺肥大症、加齢による排尿筋の変化、骨盤底筋の脆弱化などに起因する過活動膀胱
または原因不明の特発性過活動膀胱

過活動膀胱は頻度の高い疾患です

過活動膀胱は図2に示した通り、年齢とともに着実に頻度が増加し、40歳以上の男女の約12.4%が過活動膀胱と予想されています。

診断には体に負担のかかる検査はほとんどありません

泌尿器科にかかると、恥ずかしい検査をされるんじゃないか・・と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、過活動膀胱については図3に示した通り体に負担のかかる検査はありません。

残尿測定も超音波で簡単に調べられます。
状況によりますが受診当日から治療を開始することも可能です。

当院での過活動膀胱の治療

過活動膀胱の治療は薬による治療が中心になります。副作用の少ない新しい薬も登場し、治療の選択肢が広がりました。
詳細は担当医師にご相談下さい。

1) 抗コリン薬
膀胱の過剰な活動を抑制し、頻尿の症状を改善させます。

2) 交感神経β3受容体刺激薬
抗コリン薬と同様の効果があり、口内乾燥、便秘といった副作用をなくした新しい薬剤です。従来の抗コリン薬では副作用などで治療が継続できなかった患者さんにも有効です。

3) 干渉低周波治療
骨盤内に弱い電流を流すことで膀胱の神経や筋肉を刺激し、頻尿や尿失禁の症状を和らげます。